不登校は精神疾患なのか?
私は先ずそうではないと考えています。
今回取り上げたのは、ヤフーニュースに掲載されていた不登校児に対する医療的アプローチに関する記事がSNS等でお母さんたちを中心に関心を寄せています。
記事については文末のリンクからご確認ください。
増加を続ける不登校児に対応するため、医療アプローチとして通院、入院の選択肢を積極的に行っていくとのことです。
その医療アプローチは投薬、認知行動療法などを予定しています。
ここで原則として考えてみたいことは、不登校は精神疾患という定義です。
厚労省も不登校は病気ではないと宣言していますが、同時に心の病が隠れているケースがあるとも記載しており、これは結局は病気として定義していると多くの人には捉えられるのではないでしょうか?
不登校と対峙した時、確かに原因が分からないという状況は多くの当事者の方が経験しているのではないでしょうか。
それもそのはず、一番の当事者である子どもが分からない、もしくは伝えることが難しいからです。
分からないことが一番の不安になるのは、特に親御さんです。
精神疾患や病として捉えるとその分からないことが、分かるようになり、不安が一部解消されるかもしれません。
しかし、子ども本人にとってそれが正解かどうかは、慎重に丁寧に配慮することが肝要です。
本当の当事者は子ども自身であり、親や周りに居る大人たちは自分たちの都合で見ていないか、子どもに寄り添えているか、その視点や軸をぶらさないことが子どもにも大人にも、本当の意味での道筋や出口を見出してくれるきっかけとなるでしょう。
ですから、医療的アプローチをするにしても、またしないにしても、その選択を当事者と親、周りの人たちが一つひとつ行い、決して強制や矯正、そして誘導がないようにすることが重要です。
ここが抜け落ちると、後に大きなしっぺ返しが来ることになります。
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